AIチップメーカーは、米国の代表的な株価指数への採用が投資家に好感され、上昇ラリーを維持しています。
月曜日のプレマーケット(時間外取引)でマーベル・テクノロジー(Marvell Technology)の株価は、S&P 500への採用決定を受けて一時9%近く急騰しました。この発表は、今年すでに異例の急成長を遂げている同社株をさらに後押しすることになります。
S&Pグローバルによると、このAI特化型チップメーカーは、6月22日に正式に同株価指数の構成銘柄に加わります。
主な詳細
マーベルは寄り付き前に8.8%上昇し、年初来からは210%上昇しています。時価総額約2,300億ドルにのぼる同社は、米国の最大手公開企業500社の一角を占めることになります。
同時に、電子機器受託製造(EMS)企業のフレックス(Flex)もS&P 500に採用される一方、プール・コーポレーション(Pool Corp)とキャンベル・スープ(The Campbell’s Company)は今月後半に同指数から除外される予定です。
カリフォルニア州サンタクララに本社を置くマーベルは、クラウドコンピューティング、人工知能(AI)、エンタープライズネットワーク、5Gネットワーク、自動車技術などで使用される高性能チップなどを開発しています。
先週、台北で開催された「Computex」で、NVIDIAのCEOであるジェンスン・フアン氏がマーベルのCEOマット・マーフィー氏と公の場に並び、マーベルを「次の1兆ドル企業」と評したことで、同社に対する投資家の期待が一気に高まりました。これを受けて6月2日のマーベル株は32.5%急騰し、同社史上最大の単一日の上昇率を記録しました。
また、NVIDIAは3月にマーベルへの20億ドルの投資を開示しており、AIインフラ分野における両社間の協力関係を強化しています。
マーベルの最新の四半期決算も、今回のラリーを後押ししました。同社の2026会計年度第1四半期の売上高は24億ドルに達してアナリスト予想を上回り、データセンター顧客からの強い需要に牽引されて今後も継続的な成長が見込まれると予測しています。
市場の反応
このニュースはプレマーケットでの半導体関連株への心理を押し上げ、AI関連銘柄に対する投資家の意欲を改めて裏付けました。パッシブファンドがマーベルのS&P 500採用に向けた準備を進めるなか、より広範なテクノロジーセクターや主要な米国株指数への注目も高まる可能性があります。
なぜ重要なのか
S&P 500への新規採用は、指数連動型ファンド(インデックスファンド)からの新たな買いを呼び込むことがよくあります。旺盛なAI需要に加え、Nvidiaの強力な後押しにより、マーベルは市場で最も注目される半導体企業の1つであり続けています。
トレーダーは、6月22日のマーベルの正式なS&P 500採用、今後のAIインフラ投資の動向、そして同社が2026年の残りの期間を通じてこの急激な成長の勢いを維持できるかどうかに注目するでしょう。
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